銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】WEAPONS/ウェポンズ

映画日誌’25-53:WEAPONS/ウェポンズ

introduction:

静かな郊外の町を舞台に、ある教室の子ども17人が一斉に姿を消した集団失踪事件を描くサスペンスホラー。『バーバリアン』のザック・クレッガーが監督・脚本・音楽を手がける。「アベンジャーズ」シリーズのジョシュ・ブローリン、『ロイヤルホテル』のジュリア・ガーナー、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のオールデン・エアエンライクらが出演。3度に渡って全米週末興行ランキングNo.1を記録した。(2025年 アメリカ)

story:

舞台は静かな郊外の町。ある水曜日の深夜2時17分、子どもたち17人が突然ベッドを抜け出し、暗闇の中へ走り出したまま姿を消す。消息を絶ったのは、ある学校の教室の生徒たちだった。疑いの目が向けられた担任教師ジャスティン・ギャンディは、残された手がかりをもとに集団失踪事件の真相に迫ろうとするが、この日を境に不可解な事件が多発。やがて町全体が狂気に包まれていく。

review:

劇場の入り口で、入場者特典のワーナー・ブラザース映画シールドロゴステッカーを手渡された。珍しいな、と思いつつ、後から知ったことには、2025年をもってワーナー・ブラザース ジャパンによる米ワーナー・ブラザース洋画作品の国内配給業務が終了。2026年より東宝株式会社連結子会社東宝東和、東和ピクチャーズに移り、ワーナー・ブラザーズ ジャパンの劇場配給部門は事実上解体となるらしい。この作品が同社最後の洋画配給作品とのことである。(そしてワーナー買収のニュースで世界に激震が走ることになる)

なんとなく、それだけでも劇場に観に来てよかったな、と思ったりもしたが、『死霊館』『IT/イット』などの傑作ホラーを手掛けたスタジオ「ニューライン・シネマ」のネタバレ厳禁考察ミステリーとなれば期待値も高まる。最初に言っておくと期待値を上げすぎた。コメディアン、脚本家、監督、俳優など多彩に活躍し、2022年に発表した監督作『バーバリアン』が高い評価を受けたザック・クレッガーが、監督・脚本・音楽を手がけている。

静かな郊外の町で、ある水曜日の午前2時17分、同じクラスの小学校児童17名がベッドを抜け出し、アラレちゃん走りで闇に消える。キーン。冒頭のナレーションで語り手が「僕の町で起きた本当のお話」っていうけど実話じゃないから要注意だ。疑惑の目を向けられる担任の教師、息子が失踪した父親、事件に頭を悩ませる校長、アルコール依存症の警察官、ジャンキーの浮浪者、たった一人残された生徒、複数の視点で構成される群像サスペンスとなっている。

アプローチとしては斬新だし、飽きさせない展開で真相にぐいぐいと迫っていくのだが、前半は少々冗長だったかなぁ。特に男女のウェットなエピソードは本筋の展開に関係ないし交わされる会話や劇伴がどこか陳腐で、少々鼻白む。人間ドラマが空回りしている印象。伏線は回収されていくけど、事件の真相を考察するほどでもなく。ただ、シャイニングじゃねぇか!というツッコミも含めてニヤニヤできたので、”アレ”なホラーとしてはそこそこ満足。

trailer: