銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】フリー・ガイ

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映画日誌’21-31:フリー・ガイ
 

introduction:

デッドプール』シリーズなどのライアン・レイノルズが、『ナイト ミュージアム』のショーン・レビ監督とタッグを組んだアクション。何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブ(背景)キャラだった主人公が世界の危機を救うため立ち上がる。ドラマシリーズ『キリング・イヴ/Killing Eve』などのジョディ・カマー、ドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などのジョー・キーリー、『ジョジョ・ラビット』などのタイカ・ワイティティ、『ゲット・アウト』などのリル・レル・ハウリーらが出演する。(2020年 アメリカ)
 

story:

ルール無用のオンライン・ゲーム<フリー・シティ>のモブ(背景)キャラとして、銀行強盗に襲われる毎日を繰り返していた銀行員のガイ。謎の女性モロトフ・ガールとの出会いをきっかけに退屈な日常に疑問を抱き始めた彼は、いつものように襲ってきた銀行強盗に反撃してしまう。撃退した強盗から奪ったサングラスをかけると、これまで見えなかったものが見えるように。やがでガイは、自分がいる世界はビデオゲームの中で、自分はそのモブキャラであることに気付くが...
 

review:

何これ楽しい!笑った!泣いた!最高!という小並感あふれる感想で恐縮だが、みんな観たらいいよ・・・。私は「NPC」が「ノンプレイヤーキャラクター」ということをさっき知ったくらいにはゲームを知らないが、どっぷりオンライン・ゲーム<フリー・シティ>の世界にはまってしまった。できるだけネタバレを踏まないで観た方が良さそうなので、できるだけネタバレしないように書く。
 
ゲームの世界だからこそのハチャメチャなアクションやら、ガイのモブキャラ感やらキーリーとミリーのギーク感やら、最終兵器デュードの破壊力(いろんな意味で)やら面白い。チャニング・テイタムクリス・エヴァンスヒュー・ジャックマンドウェイン・ジョンソンYouTubeのスター・ゲーマーたちのカメオ出演、そしてディズニーが20世紀フォックスを買収したからこそ実現した小ネタが楽しい。
 
ガイは自分を閉じ込めている殻を破り、新しいことに挑戦することで周囲に影響を与えていく。そしてキーリーも。ゲームの世界でも、リアルな世界でもスリリングなドラマが同時に展開していくのでジェットコースターのようである。詰め込みすぎでわちゃわちゃしているかと思いきや、やがて点と点がつながって、ひとつの道筋が見える。
 
笑えるエンタメ作品だと思っていたら、意外にも重層的かつ奥行きのある物語で見応えがあった。「自分の手で、世界は変えられる」というシンプルなメッセージがどストレートに描かれているのだが、素直に心に響くのである。そして、最後は壮大なロマンスに泣かされた・・・!何なのこの幸福感と高揚感。愛おしいじゃないか。もう一回、マライア・キャリーの「Fantasy」を聴きにいこうかな。
 

trailer: