introduction:
マーベルコミック原作の異色ヒーローアクション「デッドプール」のシリーズ第3弾。ライアン・レイノルズ演じる破天荒な無責任ヒーロー”デッドプール”と、同じくマーベルコミック原作の「X-MEN」シリーズで活躍した、ヒュー・ジャックマンが2017年の「LOGAN ローガン」以来となる「X-MEN」シリーズのウルヴァリン役に復帰し、2大ヒーローの共演が実現した。前作のデヴィッド・リーチに代わり、『ナイト ミュージアム』シリーズや『フリー・ガイ』などのショーン・レビが監督を務めた。(2024年 アメリカ)
story:
不治の病を治療するために受けた人体実験によって、自らの容姿と引き換えに不死身の肉体を手に入れた元傭兵のウェイド・ウェルソンは、二本の日本刀と二丁拳銃を使いこなす過激でアクロバティックな戦闘スタイルの無責任ヒーロー、”デッドプール”として活躍していた。彼が闘う理由は超個人的なものだったが、ある日、世界の命運をかけたミッションに挑むことになってしまう。そして彼は、このミッションの鍵を握る“爪野郎”ことウルヴァリンに助けを求めるが…
review:
マーベルとDCの違いも分からないほどアメコミに縁がない人生を送ってきたが、周りのいい大人がデップー!って騒いでるので、ちょっと観てみるかという気持ちになった。どのくらい知らないかと言うと、X-MENのことを知らないし、ウルヴァリンもブレイドも観てないし、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)という単語に全く馴染みがない。そんな私がデッドプールの新作を観たらどうなったかというお話である。
最近は自分の食指が動かないジャンルのものであっても、人気があるからには理由があるのだろうと試してみることにしている。ちなみに『マッドマックス』も素通りしていたが、もはや様式美として成立しているので一般教養として必修科目だろうと思い、フュリオサ公開のタイミングで履修し、何だか一皮剥けたような気分になったものである。というわけで、『デッドプール』も律儀に一作目と二作目を履修して挑んだ。
調べてみたところ、DCコミックスはワーナー・ブラザースの子会社、スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンはこっちで『ジャスティスリーグ』。DCユニバースなんていう言葉もあるのかよ・・・。ギリギリ、バットマンは『ダークナイト』シリーズを網羅してるからオラ知ってるぞ!マーベル・コミックはウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下、スパイダーマンやアイアンマン、キャプテンアメリカで『アベンジャーズ』。ほー。
それでいざ劇場に行ってみると、客席が外国人だらけ。ずっと喋ってるわ、ポップコーンむしゃむしゃ食うわだったけど、デッドプールだしなぁという気分になる。お祭りみたいなもんだからね、知らんけど。で、当然と言えば当然なんだが、知らないネタや知らない人がいっぱい出てきて全然分からん。ただ、10分の1も楽しめてないということだけは分かる。同じ監督の『フリー・ガイ』はおもしろかったので、ただ単に受け止めるだけの知識がないのだと思われる。
言うなれば、文化系オタクがサッカー部の部室で内輪ネタを聞かされている気分なのである。たまに校長先生のモノマネとか理解できる共通の話題が出てきた時だけは安心して笑える。というわけで、フュリオサは吹いたし、マドンナをカラオケで歌いたくなった。なお、前作でもブラピが一瞬だけ出てきたのはクソ笑ったし、あの一瞬で全部持っていくブラピの顔面の強さよと思ったものである。そんなデップー初体験であったが、部室に出入りしてたら仲良くなれるかしら。