銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】モリーズ・ゲーム

劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’18-34
モリーズ・ゲーム』(2017年 アメリカ)
 

うんちく

ソーシャル・ネットワーク』『スティーブ・ジョブズ』でゴールデン・グローブ賞を受賞した脚本家アーロン・ソーキンの初監督作品。世界中の誰もが知っているハリウッドスターやミュージシャン、大物実業家らが顧客リストに名を連ねていた高額ポーカールームの経営者モリー・ブルームを描く。モリーが2014年に刊行しベストセラーとなった回顧録を基に、アーロン・ソーキンが独自の視点で脚色。主演は『ゼロ・ダーク・サーティ』『女神の見えざる手』などのジェシカ・チャステイン、『マンデラ 自由への長い道』のイドリス・エルバ、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のケヴィン・コスナー、『JUNO/ジュノ』のマイケル・セラらが脇を固める。
 

あらすじ

2002年、冬季オリンピック予選の最終戦。女子モーグル北米3位のモリー・ブルームは五輪出場を目前にして大怪我を負い、アスリート生命を絶たれてしまう。その後、ハーバード大学のロースクールに進学するまでの一年間、LAで休暇を取っていたモリーは、バイト先の上司からポーカールームのアシスタントを頼まれ、名だたるセレブばかりが集まる違法高額ポーカーゲームの世界に足を踏み入れることに。一晩100万ドルが動くスリリングで華やかな世界に魅了されたモリーは、やがて自分のポーカールームを構えて成功を収めるが、2012年のある日、FBIに突然踏み込まれ閉鎖に追い込まれた挙句、全財産を没収されてしまう...
 

かんそう

モリー・ブルームの顧客リストに名を連ねていた有名セレブとは、レオナルド・ディカプリオベン・アフレックトビー・マグワイアマット・デイモンマコーレー・カルキンアレックス・ロドリゲス、など。ちなみにモリー本人が明かしたのではなく、メディアが暴露したものだ。彼女は全財産を没収されても、顧客を“売る”ことをしなかった。顧客リストの中身を晒せば大金が得られただろうに、そうしなかったことに感銘を受けたソーキンが映画化を決めたんだそうだ。知性と美貌、そして高潔さを兼ね備えたモリー・ブルームを演じるのはもちろん、ジェシカ・チャステイン。『女神の見えざる手』で泣く子も黙る敏腕ロビイストを演じたジェシカ・チャステイン様である。ぐうの音も出ない。っていうか、ジェシカ・チャステインがいなかったら成立しない映画じゃね?という感想が頭をよぎるが、台詞の応酬がテンポよく、スリリングな展開を楽しんで観た。どうでもいいけどジェシカ・チャステインのオパ~イが見事であった・・・。大御所ケヴィン・コスナーの存在が霞むほど・・・。