銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】ラビング 愛という名前のふたり

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-15
『ラビング 愛という名前のふたり』(2016年 アメリカ)

うんちく

愛する家族と暮らしたい一心で、異人種間における結婚を禁止する法律に立ち向かったラビング夫妻。この実話に深い感銘を受けた俳優のコリン・ファースがプロデューサーを名乗り出て、映画化が実現したヒューマンドラマ。カンヌ国際映画祭で高い評価を受けた『テイク・シェルター』『MUD マッド』などのジェフ・ニコルズが監督・脚本を務め、『スター・ウォーズ』シリーズや『ゼロ・ダーク・サーティ』に出演したジョエル・エドガートン - リチャードと『コンフィデンスマン/ある詐欺師の男』『JIMI:栄光への軌跡』などのルース・ネッガ - ミルドレッドが主演。

あらすじ

1958年のアメリカ、バージニア州。大工のリチャード・ラビングは恋人の黒人女性ミルドレッドから妊娠を告げられ、結婚を申し込む。しかし当時、ここバージニア州では異人種間の結婚が法律で禁止されていた。二人は法律で許さていれるワシントンDCで結婚し、地元に新居を構えて新婚生活を始めるが、ある日の夜中突然乗り込んできた保安官に逮捕されてしまう。ラビング夫妻は離婚するか、生まれ故郷を捨てるかという苦渋の決断を迫られるが...

かんそう

1960年代、今からわずか60年前。第二次世界大戦後、日本ではいわゆる『高度成長期』を迎えていた頃、アメリカのいくつもの州で異人種間の結婚が禁じられていたと考えると、アメリカってやっぱり大きい田舎なんだなと思ったりする。そして公民運動が高まりを見せ、マルコムXマーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺の標的になっているあいだに、ごく普通の労働者階級の夫婦の愛が国を動かし、法律を変えた驚くべき史実。それを知るためには充分に観る価値のある作品なのだが、ただ、裁判よりもラビング夫妻の夫婦愛に焦点を絞り、あまりにも静かに淡々と二人の愛が綴られるので、た、退屈なんだなぁ・・・これが・・・うん・・・でも観て良かったよ?