銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】ダーティ・グランパ

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 劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-1
『ダーティ・グランパ』(2016年 アメリカ)

うんちく

自由奔放な祖父と真面目過ぎる孫が、行く先々で騒動を巻き起こす珍道中を描いたバディコメディ。徹底した役作りで知られる名優ロバート・デ・ニーロが自由すぎる祖父を演じ、新境地とも言える体を張ったギャグやラップにも挑戦している。『ヘアスプレー』や『恋人まで1%』などに出演し、将来を期待される若手俳優ザック・エフロンが共演。監督は『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で製作総指揮・脚本を務め、『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』でも脚本を手掛けるなど、コメディには定評のあるダン・メイザー。

あらすじ

一週間後に結婚を控えた真面目過ぎる堅物弁護士ジェイソン。祖母の訃報を受けて葬儀に駆けつけると、妻に先立たれ意気消沈した祖父ディックから強引に誘われ、祖父母の思い出の地フロリダへの傷心旅行に付き合わされることに。ところが40年振りの独身生活を満喫したい奔放過ぎるディックは、朝から酒を飲み葉巻をふかし、行く先々でナンパに明け暮れ、とやりたい放題。挙げ句の果てにはデイトナビーチで完全に羽目を外して大暴れしてしまい…

かんそう

ロバート・デ・ニーロと言えば、『ゴッドファーザーPART II』でアカデミー賞最優秀助演男優賞、『レイジング・ブル』でアカデミー賞最優秀主演男優賞、そして『タクシー・ドライバー』『アンタッチャブル』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』・・・不朽の名作に数多出演している名優の中の名優である。コメディと言えども『マイ・インターン』のダンディでかわいいデ・ニーロを期待して観に行ったのだが、終始一貫下ネタ。デ・ニーロの役作りかよとツッコミたいくらい徹底して下ネタ。(※徹底した役作りで知られるデ・ニーロさん。)
正月早々、しかも友人を誘っての映画初めがこれ。デ・ニーロさんあなた正気ですか脚本ちゃんと読みましたかって小一時間ほど正座で詰め寄りたい気持ちでいっぱいになったが、それでもこの作品の存在価値が「ロバート・デ・ニーロ」という名優に見事に着地しているあたり、さすがはロバート・デ・ニーロ、としか言いようがないのである。でも、悔しいことに、それなりに楽しかったの・・・。