銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-41
『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』(2016年 フランス)
 

うんちく

新車でバカンスに出掛けた家族が、故障でブレーキ制御が不能になった車内で繰り広げる騒動を描いたコメディー。フランス製コメディ『真夜中のパリでヒャッハー!』シリーズのニコラ・ブナムが監督を務め、プロデューサーに『アーティスト』のトマ・ラングマンら。『ル・ブレ』『グランド・イリュージョン』などのジョゼ・ガルシア、『アメリ』『ロング・エンゲージメント』などのアンドレ・デュソリエらが出演。 
 

あらすじ

整形外科医の父トム、精神科医で妊娠中の母ジュリア、9歳の娘リゾン、7歳の息子ノエのコックス一家は、押し掛けてきた祖父と一緒に夏休みのバカンスに出掛ける。最新テクノロジーが搭載されているトム自慢の新車で出発するが、ハイウェイを走っている最中、突如としてシステムが故障しブレーキが効かない状況になってしまう。無能な警察官やカーディーラーなどを巻き込みながら、車は時速160キロでハイウェイを暴走し、一家はパニックに陥るが...
 

かんそう

ダサすぎる邦題に物申す委員会としては見過ごせないタイトルであるが、まあいい。なぜなら、本作に思い入れがないからである。そうなのだ。劇場で笑い転げている人を尻目に、笑えない。というのが正直な、個人的な感想なのだ。分かりやすく張り巡らされた伏線も、脚本や演出も、すべてがわざとらしい。バカバカしさやノリや勢いが振り切れてない割に、エピソードを盛り過ぎていて蛇足と感じる箇所も多くてイマイチ、その煽りを受けて、肝心な登場人物のキャラクターを描ききれていないので、映画の世界に入り込めない。面白くないとまでは言わないけど、別に笑えなかった・・・。頭をからっぽにして笑いたかったのに・・・。高性能システム搭載の新車が故障して制御不能に陥る設定とか、最高なんだけどなー。あ、そうそう。一家の自宅のインテリアが素敵だった。