銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’18-05
『5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生』(2017年 ドイツ)
 

うんちく

15歳のころ視力の95パーセントを失うが「5つ星ホテルで働きたい」という夢のために盲目であることを隠し続けたサリヤ・カハヴァッテの実話を、『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』のマルク・ローテムント監督が映画化。『誰よりも狙われた男』『ガーディアン』などのコスティア・ウルマンが主演を務め、『シャトーブリアンからの手紙』などのヤコブ・マッチェンツ、ヨハン・フォン・ビューロー、アンナ・マリア・ミューエらが脇を固める。 
 

あらすじ

スリランカのシンハラ民族の血を引くドイツ人のサリー。真面目で成績優秀、前途有望な学生として周囲からの期待も大きかったが、十代の半ば、先天性の病気で視覚の95%を失ってしまう。それでも”一流ホテルで働きたい”という夢をどうしても諦めきれないサリーは、無謀にも盲目であることを隠して、ミュンヘンにある最高級5つ星ホテルで見習いを始める。同僚マックスの助けを借りながら何とか目の障害を隠し続け、持ち前の明るさと努力でホテルの研修課題をクリアしていくが......
 

かんそう

実在のサリヤは15年もの間、盲目であることを秘密にしていたというから驚きだ。現在はハンブルクに住み、仏教徒として修業を積みながらアーユルヴェーダ料理に情熱を注ぎつつ、ドイツ語圏の国々で講演を行い自身の半生を語っているそうだ。excellentとまでは言わなくてもドラマとして面白かったし、そこそこ楽しんで観たのだが、でもねぇ、嘘はだめだと思うの・・・。雇うほうも、サービスされるほうも、リスキーやん・・・?ってどこか冷めた目で眺めていた自分がいた。ううう。これも素直な心が試される映画だ。そんなもん、熊本城のお堀に沈めてきたし。恋のお相手がいまいち魅力的じゃなかったのでそこがちょいと残念だけど、親友のマックスがいいやつだったのでほっこりした。