銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-5
『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(2015年 アメリカ)

うんちく

『50歳の恋愛白書』などのレベッカ・ミラーが、男女のこじれた三角関係を繊細に描くラブコメディー。妻子持ちの男性と恋に落ちて再婚するものの「元妻に夫を返す」というとんでもない計画を思いつき実行するヒロインと、それを取り巻く人間模様を映し出す。主演は『フランシス・ハ』で注目を集めたグレタ・ガーウィグ。『リアリティ・バイツ』『ビフォア』シリーズのイーサン・ホーク、『めぐりあう時間たち』『マップ・トゥ・ザ・スターズ』『アリスのままで』などで世界三大国際映画祭すべての女優賞を制覇した実力派ジュリアン・ムーアらが脇を固める。

あらすじ

ニューヨークの大学でアーティスト・コーディネーターとして働くマギーは、恋愛が6ヶ月以上続かないことを悩んでいた。30歳を過ぎても結婚できる兆しがないことからシングルマザーになることを決意し、大学時代からの友人であるガイに協力を依頼する。そんな折、文化人類学者のジョンと出会い急接近。ジョンには家庭があったが、コロンビア大の教授として活躍する彼の妻のジョーゼットは仕事優先で家庭を顧みない。そんな妻との生活に疲れたジョンはジョーゼットと離婚してマギーと再婚するが…

かんそう

完全にイーサン・ホークジュリアン・ムーア見たさ。だったんだけど、何だかとても好きだったな。すごく良く出来た作品、という訳でもないが、まずキャスティングが完璧。このキャスティングだからこそ、ユーモアとアイロニーを程よく散りばめた脚本が活きてくるし、作品に奥行きが生まれるのだろうと思う。マギーやジョーゼットの可愛らしい個性的なファッションやインテリア、グリニッジ・ビレッジの風景も素敵。イーサン・ホーク演じるジョンがダメ過ぎるんだけど、世の中の男性なんて実態はこんなものだろう。いい大人なのに、みんな自分勝手で不器用。そして寄り添うパートナーによってリトマス紙のように色を変える不可思議。本当に幸せな恋愛というのは「その人と一緒にいるときの自分が好き」ってことなんじゃないかと思ったり。ってゆーかいろいろ身に覚えがあり過ぎて心の奥底で共感してるだけなんだなこれ。い、痛い・・・