銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】ローガン・ラッキー

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-70
ローガン・ラッキー』(2017年 アメリカ)
 

うんちく

2013年のサイド・エフェクトを最後に映画監督業を退いていたスティーブン・ソダーバーグが、引退宣言を撤回して長編映画監督に復帰。”『オーシャンズ11』の従兄弟版”と監督自身も語っている、クライムエンタテインメント。アメリカ最大のモーターカーイベント「NASCAR」レースを舞台に、一攫千金をもくろむ窃盗団の姿を追う。『マジック・マイク』『フォックスキャッチャー』などのチャニング・テイタム、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』などのアダム・ドライヴァー、『007』シリーズ『ドラゴン・タトゥーの女』などのダニエル・クレイグのほか、エルビス・プレスリーの孫娘で注目のライリー・キーオ、オスカー女優で実力派のヒラリー・スワンクが脇を固める。
 

あらすじ

足が不自由で仕事を失い、家族にも逃げられ失意の人生を送る炭鉱夫ジミー・ローガンには、人生を一変させるべく企んでいる犯罪計画があった。まもなく開催される全米最大のモーターカーイベントNASCARのレース中に大金を盗み出すというもの。さっそく、戦争で片腕を失った元軍人で冴えないバーテンダーの弟クライド、美容師でカーマニアの妹メリーを仲間に加えたジミーだったが、ツキに見放され不運続きのローガン一家だけでは心許ない。そこで、爆破のプロで服役中のジョー・バングに協力を求めるが...
 

かんそう

ダニエル・クレイグが好きである。だから観た。ソダーバーグだしね。オーシャンズだしね。そうなると、最初から期待値が上がってしまうもので。設定やストーリーは面白いし、脚本もよく練られていて、ちりばめられたギミックやユーモアも楽しめる。でも、オーシャンズに比べると何かが足りないのだ。パンチが効いていないし、インパクトが足りない。スピード感なのかスリルなのかと思いを巡らした結果、登場人物のキャラクターが弱いのだ。マジック・マイクも頑張ってたけどさ・・・。オーシャンズのダメ人間版だから当然と言えば当然なんだけど、嗚呼ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモンいじりって、今となっては夢のようなキャストだったんだなって・・・(遠い目)。さて、生きているあいだに何とかしてボンドガールの順番が回ってこないものかと真剣に思っているくらいにはダニエル・クレイグが好きであるが、本作鑑賞後、クールな諜報員姿が好きだったのだと改めて認識するとともに、とりあえず6代目ジェームズ・ボンドの「007」シリーズの予告編をヘビロテしてフラストレーションを解消したのであった。