銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】はじまりのボーイミーツガール

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-80
はじまりのボーイミーツガール』(2016年 フランス)
 

うんちく

コリーヌ・セロー監督の『赤ちゃんに乾杯!』など俳優としても活躍しているミシェル・ブジュナーが監督を務め、フランスで熱狂的に愛されているパスカル・ルテールのベストセラー青春小説を映画化。チェリストを夢見る優等生の少女と、彼女に恋する少年が織りなす小さな恋の物語を描く。フランスでは若き天才ヴァイオリニストとして知られているアリックス・ヴァイヨと、『ミモザの島に消えた母』などのジャン=スタン・デュ・パックが主演を務める。
 

あらすじ

妻の死から立ち直れない父親と暮らす、12歳のヴィクトール。みんなが憧れている優等生のマリーに恋心を寄せているが、落ちこぼれの彼は遠くから見つめるだけの日々だった。そんなある日、突然マリーから「勉強を手伝ってあげる」と声を掛けられ、急接近することに。マリーがプロのチェリストを目指していることを打ち明けられ舞い上がるヴィクトールだったが、やがて、誰も知らない彼女の秘密も知ってしまう。自分がその”秘密"を守るために利用されていたことに気付いたヴィクトールは……
 

かんそう

かわいい。とてもかわいい。そして微笑ましい。甘酸っぱい小さな恋の物語に、おじさんニヤニヤしちゃったよ。でも結局は心が汚れた大人なので、いや音楽院はいつでも受験できんだろ治療受けろや!!!てか、受けさせろや!!!って、イライラした(テヘ)。母ちゃんムスメが晒されてる重大な危機に呑気すぎる。父ちゃん悪者になってるけど一番まっとう。と、このようにツッコミどころ満載であり、2017年最後の映画は、純真な心を試されるようなものであった。そんなもん熊本城のお堀に沈めてきたわ。個人的には、イスラム教徒のパパとユダヤ教徒のママを持つ親友の設定とキャラクターがとても好きだった。監督のミシェル・ブジュナーがチェニジアの出身だからだろうか、その彼と家族が住む家のエキゾチックなインテリアも、とても素敵なのである。四の五の言ったが、小品ながら総じて楽しい映画であった。