銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】フラットライナーズ

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-78
『フラットライナーズ』(2017年 アメリカ)
 

うんちく

ジュリア・ロバーツケヴィン・ベーコンらが出演した1990年のサスペンスをリメイク。臨死実験に挑んだ医学生たちが辿る恐るべき運命を描く。オリジナル版と同じく俳優マイケル・ダグラスが再び製作を務め、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で知られるデンマーク出身のニールス・アルデン・オプレヴ監督がメガホンを取る。『JUNO/ジュノ』などのエレン・ペイジが主演を務め、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のディエゴ・ルナなどが共演。オリジナル版キャストであるキーファー・サザーランドも出演している。
 

あらすじ

医学生のコートニーは、“人は死んだらどうなるのか?”という好奇心を抑えきれず、禁断の臨死実験に挑む。それは彼女の心臓を仲間に止めてもらい、1分後に蘇生させるというものだった。死後の世界を垣間見た彼女は、突然ピアノが弾けるようになったり、抜群の記憶力を発揮したり、驚異的な能力が覚醒する。それを目の当たりにした仲間たちは我先に実験に乗り出し、心臓の停止時間を延長していくが…..
 

かんそう

飽きずに観たが特別際立ったところはなく、可もなく不可もなく。普通、という感想がしっくり来る映画であった。ホラー要素もありそこそこ楽しめるので、暇つぶしと思って見る分には悪くない。というか、勝手にサイコサスペンス的なものを想像していたので、え、ホラーなの!?と面食らったりした。1990年に制作された映画のリメイクとのことだが、前作観てないんだもん。ムー女子は臨死体験にまつわる描写を期待して観に行ったのだが(それは生物学的な側面からも)、サスペンスよりホラーな印象だし、自分の罪あるいは罪悪感と向き合う、という道徳的、宗教的な色合いも濃い。人は忘却の生き物だから、忘れるべくして忘れていることを詳細に思い出すと生命の危機に陥るんだなと。すべて忘却の彼方に置き去りにしておいたほうがいいけど、きちんと反省しておかないとあとで痛い目に遭うんだなと、そっと心のメモ帳に記したのであった・・・。