銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】バーフバリ 王の凱旋

f:id:sal0329:20180225184332p:plain

劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’18-13
『バーフバリ 王の凱旋』(2017年 インド)
 

うんちく

インド映画史上歴代最高興収を達成、日本でも限定公開ながら異例のロングラン・ヒットを記録した『バーフバリ 伝説誕生』の続編にして完結編。古代インドの神話的叙事詩マハーバーラタ」をベースに、数奇な運命に導かれた伝説の英雄バーフバリの祖父・父・息子の三代にわたる愛と裏切りと復讐の壮大な物語を描く。監督・脚本のS・S・ラージャマウリや撮影のK・K・センティル・クマール、音楽のM・M・キーラヴァーニ、主演のプラバースをはじめ、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、タマンナー、ナーサルなど、前作のスタッフやキャストが再結集した。
 

あらすじ

遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。蛮族カーラケーヤとの戦争に勝利を収め、国母シヴァガミから王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリ。自ら治めることになる国を視察する旅でクンタラ王国の姫デーヴァセーナと恋に落ちる。しかし王位継承争いに破れた従兄弟バラーラデーヴァは、バーフバリから王座を奪うべく策略を巡らせ、デーヴァセーナとの仲を裂き、バーフバリと生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする。自らが伝説の王バーフバリの息子であることを知った若者シヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリと名乗り、暴君バラーラデーヴァに戦いを挑む。
 

かんそう

空前絶後!常識破壊!人類史上最大の映画叙事詩!」という過剰な謳い文句も、「体調が良くなった」「肌の調子が良くなった」「観る薬膳」「観るスキンケア」「健康と引き換えに語彙力が下がる」「日本は実質インド」「バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!」というSNSでの評価も、すべて真実であった。正直最初はあまり興味を持っていなかったのだけど、周りのいい大人が揃いも揃ってバーフバリ中毒になっているのを眺めているうちに、もしかしたらこれを劇場で観ないことは人生における大いなる損失なのではないかと思うに至り、意を決して王を称えに行った。あれはバレンタインデーの夜であった。なるほど絶対的王者とはこのことか。宇宙を舞台にしている作品ですら、このスケール感を出せないであろう、自然の摂理や物理などもはや意味を持たない壮大なるケレン味。心身が浄化された。例えて言うなら、真言密教護摩焚きで読経を聞かされて邪気が祓われるような感覚である。これは劇場で体験しないと絶対に分からない。お願いだから出来るだけ大きいスクリーンの劇場で観てくださぁい!