銀幕の愉楽

劇場で観た映画のことを中心に、適当に無責任に書いています。

【映画】アナベル 死霊人形の誕生

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劇場で観た映画を適当に紹介するシリーズ’17-61
アナベル 死霊人形の誕生』(2017年 アメリカ)
 

うんちく

全世界興行収入がシリーズ累計1000 億円以上の大ヒットを記録し、現代ホラーの新定番となった『死霊館』シリーズ。2013年に公開された第1作目の『死霊館』に登場し、全世界を恐怖に陥れた実在する呪いの人形「アナベル」の起源に迫るスピンオフ第2弾。前作に続き、『死霊館』シリーズの生みの親であり、『ソウ』『ワイルド・スピード SKY MISSION』などで知られるジェームズ・ワンが製作を担当している。監督は『ライト/オフ』でもジェームズ・ワンとタッグを組んだデイビッド・F・サンドバーグ。『007 スペクター』などのステファニー・シグマン、『ヴェンジェンス』などのタリタ・ベイトマン、『ウィジャビギニング ~呪い襲い殺す~』などのルル・ウィルソンらが出演している。
 

あらすじ

12年前に幼い愛娘をなくした人形師とその妻が暮らす屋敷に、孤児院を閉鎖されて行き場を失ったシスターと6人の少女たちがやってくる。新生活に浮き足立つ彼女たちだったが、家の中は不気味が雰囲気が漂っていた。脚が不自由なジャニスは、その気配を敏感に感じて怯えていたが、ある晩、鍵が掛かっているはずのドアが開いていることに気付く。言いつけを破って中に入ると、そこには白いドレスを着た人形「アナベル」がいた。それからと言うもの、次々に怪現象に襲われ…..
 

かんそう

洋ホラーが好きだ。ジェームズ・ワン作品が好きだ。ウォーレン夫妻大活躍の死霊館シリーズはスピンオフまで完全網羅している。という訳で、公開されると同時に喜び勇んで観に行った。その日の英会話教室でウィリアム先生に予定を聞かれて”I’m going to the theater to watch a horror movie.”と答えたら"Horror movies? by yourself?? オゥ…(憐みの声)”と驚かれたが、そんなことはどうでもいい。史上最恐との呼び声高い、実在する呪いの人形「アナベル」誕生秘話である。が、エピソードは創作だろう。ジェームズ・ワン節とも言える、じわじわと不穏なムードを盛り上げていく極めてオーソドックスな「はい、怖がらせますよー」の儀式がもはや美しい。ホラー映画における様式美である。最恐悪魔映画『エミリー・ローズ』ほどではないが期待通りに怖かった。だって「怖がらせますよー」って焦らされる分、ああん、って身の毛がよだつ。ジェームズ・ワンの思惑通りである。ただ哀しいかな、劇場内にそこ笑っちゃだめってところで笑い声をあげるグループ客がいたお陰で、随分と冷静に観た。陽気なアメリカンめ・・・。